(不)特定多数による著作物の著作権は誰に属するのか

弁護士に相談すればわかると思う。

raw copyright github

不特定多数による著作物で近年問題となった著名な問題として、「のまネコ問題」がある。
オリジナルの著作者は不明で、その後の肉付けも不特定多数によって行われたため全体の著作者が曖昧になってしまった案件だ。
結局この問題は、2chの運営が著作権を主張することで決着がついたと聞いている。
しかし、こういった問題は決して2chなど不特定多数の場でのみ起こる問題ではない。
例えばソーシャルコーディングを自称するGithubではどうだろうか。
少し考えてみよう。

既存のライセンスについて

GitHub上にあるOSSはすべて何らかのライセンスにより保護されている。
そして、MITライセンスなどの代表的なライセンスには著作者を書く部分が用意されている。
さて、ここで疑問だがここに書くべき著作者とは誰なのだろうか。
普通に考えれば、そのリポジトリのオーナーもしくはOrganizationであろう。
しかし、GitHubではそのプロジェクトの開発者でもなかった人が突如としてPull-Requiest(以下PR)することができるのである。
このPR主がOrganizationメンバーとかそういうのであれば何ら問題は起きない。
現実ではそうではないし、"私"はそのPRを快く受けることができてしまう。
このとき、明らかにこのPR主の提供したコードの著作権はPR主に属するだろう。
もし、受け入れるリポジトリのライセンスがMITにより保護されていて、その著作権表記には"私"しか書いてなかったとしたら、PR主の著作権はしっかり保護されたことになるのだろうか。

解決方法

僕が考えたのは以下の2つ

方法一. Mozilla Public Licenseを適用する

MPLには、コード全体の著作権を保持する著作者は存在しない。と思われる。
代わりに、コード提供者すなわちContributor(貢献者)がそれぞれの書いた部分の著作権を持つ。
このことでMPLはGPLやLGPLよりも低い伝播性を実現している。
と僕は理解している。
突っ込みがあったら、ぜひお願いします。

方法二. CLA等のサービスを使う

これは、日本語で解説しているサイトも多いので……とも行かない。
要するに、君のPRのコードは私のプロジェクトのライセンスで運用してかまわないんだよね?ということを聞いてくれるサービスだ。
実質的に著作権の全体的な放棄、対象を限ったPublic Domain化とも言えそうだがそこら辺はよくわからないので弁護士に聞いてください。

結論

Let's 相談 弁護士!


主観的日々録 Day2

前の記事

主観的日々録 Day3

次の記事